した。自分の家系から難病奇病の患者を出すことを恥と思い、決して世間に知られてはならないと考えたのです。父母は以前自分たちが経営していて、すでに営業を取りやめたレストハウスに私を連れて来ました。 ―― そうです、この建物です。 ―― お前は今日からここで暮らすのだ。この岬からは絶対に出てはならない。建物の外にもできる限り出ないように。それがお前のためなのだ。二人はそう言い残して去りました。父と母は私を陸の孤島のようなこの岬に閉じ込め、そして知人の目に触れないようにしたのです。その時私はすでに二十歳を過ぎておりました。子供ではありませんから、親の言うなりになどならず、この岬から出ることも自由に行動することももちろん可能でした。しかし私はそれをしませんでした。気力をなくしていたのです。私には二度と治らない病気になってしまったことより、自分の実の親がそのような行動を取ったことの方が衝撃でした。すっかり気落ち |