した私はこの岬で隠れるような生活を始めたのです。
私がこの岬で暮らし始めてから何日かが過ぎ、その頃から一匹の猫を見かけるようになりました。白黒の毛色をした猫です。背中の方が頭から尾の先にかけて黒く、顔と腹部四肢は白で、そして特徴的なことに尻尾の付け根に白い輪がありました。身体の大きさから見て、まだ大人にはなりきっていないようでした。その時が十月でしたから、春に生まれた子供と考えると六ヶ月ぐらいだったのでしょうか。捨てられたのだと思います。昼間はあまり姿を見せませんでしたが、夜になると一人で駆け回って遊んでいる姿を目にすることがありました。猫は臆病なのか、声をかけても食べ物を与えようとしても、近くに寄って来ることはありませんでした。猫のために残り物などを外に出しておいても、それに手を付けることさえなかったのです。それは、自分を捨てるなどという仕打ちをした人間、 |